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2017年10月6日更新
講師の磯前睦子氏は南信州の山村での聞き書きを長年続けて来られました。
今回は長野県の最南端、秘境といわれる遠山郷について、どのようなところなのか、どのような変化をとげてきたのか、お話しいただきます。
「小さなきっかけが重なって、2010年から遠山郷に通うようになりました。一枚の田も作ることなく、標高1000mの斜面で暮らしを立ててきた人々の下栗地区の景観は、なぜそこに、という素朴な疑問を抱かせます。中央構造線の線上を行く塩の道、今や消えかかる秋葉街道、12月夜を徹して行われる霜月祭り、2010年に国際的に認定された隕石クレーター等々、南アルプスの神々しい峰々が、南北20キロメートルの狭く険しい遠山谷に生きる人々と、そこにひっそりと眠る宝物を見守っているようです。2027年予定の中央リニア開通の暁には、首都圏からの日帰り圏となり、大きく変貌することでしょう。」
講師 | 磯前睦子氏(1978(昭和53)年地理学科卒) |
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日時 | 12月2日(土)14時~16時 |
会場 |
お茶の水女子大学本館3階306室 |
申込 |